伸びやかで大きくゆったりとした動作が特徴

 本来、軟らかい動きで相手の力を外し、バランスを崩して合理的な力を用いて相手を倒す技法の武術。
老人でも体力に応じて行うことができて健康法としての効果が大きい。
 伝統的な太極拳は 陳式、楊式、呉式,孫式等で、それぞれ異なった風格がある。広く普及するために定められた規定太極拳(24式、48式、88式)等が最も広く行われている。競技用には総合太極拳(42式)が定められている。

 

十字法太極拳

 太極拳と言っても大変多くの流派があります。私たちが習っている太極拳は自分の身を守る構えの基本が胸のところで両手を十字に交差させる構えの姿勢をとります。
太極拳は中国の伝統的な拳法のひとつです。伸びやかで大きくゆったりとした動作が特徴。  本来、軟らかい動きで相手の力を外し、バランスを崩して合理的な力を用いて相手を倒す技法の武術でもあります。そのなかにはいろんな流派や種類がありますが、姿勢や動作の違いがあっても基本とするところはみな同一であります。

    気は水の流れのように

私たちが教わっているのは「十字法太極拳」といい、もともと台湾で独特の医療法、予防医学的な健康増進や老化防止法として広められてきているものです。
 太極拳がほかのスポーツと異なる特色は、大自然の運行が流れるように切れ目無く動いているように、太極拳のいろいろの型や動きも、はじめから終わりまで、繭から一筋の糸を引き出し紡ぐように、中断したり、切れたりすること無く続いて、しかもその動作をゆったりとした自然の呼吸に合わせて行うもので、無理な動作や激しい動きの無い ています。足腰は人間の体を支える大切なところであり、足腰が安定することが健康の基です。
 その点で、若い人も老人も、男も女も、それぞれの人が自分の体力に応じて行えるため、だれでも気軽にはじめることができます。
   



            健康とは気を整えるにあり


太極拳では足腰の鍛錬と、気をととのえることを大切にしています。足腰は人間の体を支える大切なところであり、足腰が安定することが健康の基です。
 また、気は無形で水のよう流動的なものです。この気が詰まったり、気が沈んだり、気が動揺したり、気が緩んだりすることは、身体の調子を狂わせ、健康を損なうもととなります。
 中国の古典医学書に、「生気の源は腎間の動気ここにあり。怒れば気上がる、喜べば気ゆるむ、悲しめば気消える、恐るれば気めぐらず、寒ければ気閉ず。暑ければ気詰まる。百病はみな気より生ず。病気とは気を病むなり、故に養生の道は気をととのえるにあり」と言っております。
 そしてその気をととのえるためには、呼吸法が大切で、太極拳では正しい気息法を練習します。人間の体には、血、水、気、という三つの要素があるといい、それが不足したり、濁ったり、渋滞して流れが悪くなったりすると病気になる、というふうに東洋医学では考えています。
 太極拳ではこの三要素の流れを、正常にスムースにするように工夫されているのです。いつまでも若々しい健康体を保つためにも、日常生活のうちでどうしても生じやすい血、水、気、のアンバランスをととのえて、いろんな障害の起こるのを予防するためにも、太極拳を毎日続けることは大変有益なのです。