MEMO13  VS三歩突き捨て型 (3)  (2003年記)

三間飛車のひとくちメモ 新館「VS三歩突き捨て型急戦 ハマり形からの大逆転」に移行しました。

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MEMO14  序盤戦術・旧型  (2003年記)

序盤戦術・旧型

▲某七段VS△4946toyo六段戦より。先手三間飛車VS後手急戦模様の序盤戦。 ここから、最近ではほとんど表れませんが、以下のような駒組みもあります。 大山康晴先生の時代ではよく見られたようです。

上図以下の指し手
▲6七金  △4二金上
▲5七銀  △6四歩
▲4六銀  △6三銀
▲3六歩  △4四歩
▲2六歩  (下図)

金を左辺にもっていき、代わりに左銀を右辺へ。左銀を5七へ移動できる、三間飛車特有の布陣といえます (四間飛車の場合は飛車が邪魔をして左銀が真っ直ぐ5七へは行けない)。

下図以下、△4三金右▲3七銀引△4五歩▲9六歩△4四銀と進行。 振り飛車側は非常にバランスのよい陣形になりましたが、居飛車側も玉頭が手厚い陣形になりました。 左銀の移動の間に、4筋の位を居飛車側に取られやすいことが原因です。

本譜の結果は後手勝ち。強豪七段の先生が用いて敗れるくらいなので、 あまり優秀な序盤戦術と呼べないのかもしれませんが、試してみる価値はあるでしょう。

2004年7月追記:上図からは▲4六歩が定跡の一手となります。「将棋世界」2004年6月号によると、現代のみならず大山・中原時代から、 「上図からの▲5七銀は、形を早々に決めすぎで損」と考えられていたようです。

(参照サイト:将棋倶楽部24

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MEMO15  ▲7七桂の変化 (2)  (2004年記)

▲7七桂の変化 1/2

▲7七桂の変化 1/2

2004年、▲真田圭一VS△中田功戦より(段位・敬称略)。

第1図は、純粋三間飛車党なら誰でも知っているであろう、 ▲4六歩・▲3七桂・▲5七銀型急戦VS後手三間飛車からの有名な変化です。 一応補足しておくと、例えば 「コーヤン流三間飛車の極意 急戦編」 だと97ページの第70図が同一局面となります。

この局面における定跡手としては、▲5五角や▲4四歩が挙げられます。 それに対し、真田先生の次の一手は、私はこれまで見たことがありませんでした。

第1図以下の指し手
▲7七桂  (第2図)

左辺上部の厚みを重視した一手。上記「コーヤン流」の書籍で紹介されている△6五銀の筋を消しつつ、 後手の角筋の直通を緩和した一手です。反面、自玉は薄くなっているといえます。

この一手は新手でしょうか?解説を見たことがないので私にはわかりません。 次項で続きを少し紹介します。

▲7七桂の変化 2/2

▲7七桂の変化 2/2

前項の続きです。再掲載の第1図。

第1図以下の指し手
        △6二飛
▲8六角  △4五歩
▲2四歩  △同 歩
▲4五桂  △4四角
▲5七銀  △8四歩
▲6八金上 △3三桂  (第2図)

この将棋に対する解説を見たことがないので善悪は私には不明ですが、 中田功先生は書籍(前項参照)同様△6二飛と展開。 最後の△3三桂は一目味が良いですが、両者ともに桂がさばけるので、 見た目ほどの効果はないかもしれません。何より、先手の以下の構想のほうが味良く感じます。

第2図以下の指し手
▲3三同桂成△同 角
▲4八飛  △4二歩
▲4四歩  △同 角
▲同 飛  △同 金
▲5三角成  (第3図)

4筋への飛車回りが、8六の角のにらみと合わせて強烈。 第3図となってみると、居飛車側はすべての攻め駒を綺麗にさばきつつ、急所に馬を作った感じです。 以下、先手の玉形の薄さを突いて(もはや後手の美濃囲いも相当薄いですが) 中田先生も必死に反撃を試みましたが、先手真田先生の勝ちとなりました。

本譜の展開は、後手の角筋を恐れずに強く戦える▲7七桂の新手(?)が活きた感じです。 三間飛車側の対策を待ちたいところ(もうあるのかな?)。

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MEMO16  VS超急戦からの変化 (2)  (2004年記)

VS超急戦からの変化 1/2

VS超急戦からの変化 1/2

2004年、▲中田宏樹VS△中田功戦より(段位・敬称略)。 第1図は、超急戦(4五歩早仕掛け)▲3三角成〜▲4五桂の変化から、後手が△4六角と打ったところ。 「三間飛車道場第3巻 急戦」 では、第1図から以下のように進む順が本筋として紹介されています。

第1図以下の指し手
▲3三桂成 △同 桂
▲2九飛  △4二飛
▲4七歩  △5五角 (参考図)

参考図以下の展開や、手順中△4二飛のところ△4五桂の変化等については、上記書籍をご覧ください。 本譜はこれとは違った展開となります。

第1図以下の指し手
▲2九飛  △4四銀
▲5四角  △3一飛
▲4七歩  △5五角
▲2四飛  △5一飛 (第2図)

▲2九飛は上記書籍では取り上げられていない手。(なお 「振り飛車破り超急戦ガイド」 にいたっては、「△4六角に▲2九飛は、△4四銀と銀を逃げられて先手まずい。」(29ページ)とされています。)

後手としては手の流れとして△4四銀と逃げるところ(△4六角により2四の地点にひもを付けたため、銀が逃げられる)ですが、以下▲5四角から第2図へ。 最後の△5一飛は、次の▲2一角成または▲2一飛成の当たりを事前に避けた手です。

第1図から、定跡とされていない▲2九飛が指されたので、最善を尽くせば振り飛車側が良くなるはず。 ですが、▲5四角以降第2図までの後手の指し手の善悪が私にはわかりません。第2図は素人目にはいい勝負に見えます。続きは次項へ。

VS超急戦からの変化 2/2

VS超急戦からの変化 2/2

前項の続き。前項第2図から▲2一角成△4五銀▲3七桂として迎えた本項第1図。 △5四銀と引けない(馬が利いている)ため、振り飛車まずいようですが・・・

第1図以下の指し手
        △2三歩
▲同飛成  △2二歩
▲同 馬  △同 角
▲同 竜  △4四角
▲3二竜  △5四銀 (第2図)

歩の連打で対応することができます。△2一飛と素抜く筋があるため、先手は素直に角交換に応じました。 そして▲2二同竜に、△4四角を利かせてからじっと △5四銀。 角を9九に成りこんでも、▲8八銀と閉められてから▲4五桂と銀を取りつつ手順に桂をさばかれてしまっては、後手勝てません。

ここからの指し手もまた渋い。

第2図以下の指し手
▲5三歩  △6二金寄
▲7七角  △5三角
▲3三角成 △6四角
▲6六馬  △2六歩
▲2二竜  △4六歩 (第3図)

▲5三歩のタタキに△6二金寄とかわし(玉を固めつつ飛車道を軽くしている)、▲7七角と打たせてからじっと△5三角とここで歩を払う手順の妙。 勉強になります。そして▲3三角成にさらにじっと△6四角!?三間飛車党はこのような軽い感覚を持ち合わせておかなくてはならないのでしょう。

そして先手も負けじと▲6六馬とプロ好みの引きつけを見せますが、△2六歩?!とこちらから嫌味を付けます。 仕方のない▲2二竜に、そこでいよいよ中央から手を作りに行く△4六歩。

本譜は、「振り飛車感覚」を学べる絶好の手順ではないでしょうか。安易にまねするとやはり火傷しますが。結果は後手中田功先生の勝ち。

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